第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S3. 人材育成をみすえた森林科学の専門教育の連携・つながりを考える-行政、教育機関、地域-[Collaboration in Specialized Education on Forest Science for Human Resource Development: Government, Educational institutions and Local communities]
日付 | 2023年3月26日 |
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開始時刻 | 9:00 |
会場名 | Room 2 |
講演番号 | S3-2 |
発表題目 | 農業高校の森林・林業教育 森林環境科での10年の取り組みから Forests and Forestry Education in Agriculture High School from 10 years of work in the Department of Forest Studies |
要旨本文 | 農業高校の森林・林業に関連する専攻授業を担当して10年になる。多様な環境をもつ演習林を活用しながら授業を行っている。専攻授業は2年生で「森林科学」、3年生で「林産物利用」、主に実習に取り組む「課題研究」と「総合実習」を担当している。実習では森林保育や林産物の利用に関わる内容を実施しており、チェンソーや高性能林業機械など、学校だけでは指導出来ない内容も多くある。地方振興事務所や森林組合、林研グループなど専門家の方々からご指導をいただいている。多くの方々の協力のおかげで教育内容の充実が図られ、森林専攻の人気は高い。進路先も県の林業職、森林組合・事業体、林業大学校などがみられるようになってきた。一方、教材や施設の維持管理や導入のためには、木材や林産物の販売、演習林の主伐と更新をすすめながら予算の確保が重要である。また、この分野を専門とする教員がおらず、教育内容の継承が難しくなっている。人材と体制づくりが急務である。また、少子化の進むなか、魅力ある学校づくりとPR、他業界に引けを取らない待遇の改善も必要であり、高校が縦(小中学校や進路先)と横(学校間)で連携することが求められる。 |
著者氏名 | ○大和知朗 |
著者所属 | 宮城県柴田農林高等学校森林環境科 |
キーワード | 森林教育, 林業教育, 農業高校 |
Key word | Forest Education, Forestry Education, Agriculture High School |