第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S4. 「森林サービス産業」:エビデンス収集から社会実装への転換期に森林科学はどのように貢献できるのか?[“Forest-related Service Industry”: How can forest science contribute to the transition from evidence collection to social implementation?]
日付 | 2023年3月26日 |
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開始時刻 | 13:00 |
会場名 | Room 3 |
講演番号 | S4-2 |
発表題目 | 「森林サービス産業」の健康分野におけるエビデンス取得の現状とこれから Current Status and Future for Acquiring Evidence for Health Management in "Forest-related Service Industry" |
要旨本文 | 森林空間における健康効果活用は、「森林サービス産業」促進に不可欠な要素である。まず健康効果の推奨度を把握する目的で2019年にエビデンス専門部会検討委員会が組織され、「エビデンスレベル(EL)」を考慮した国内外の先行研究を収集・整理する作業を実施した。心身の健康づくりに関しては一定のELが報告されてきたが、社員研修やテレワーク、福利厚生・CSR活動に関しては、森林空間活用と関連した先行研究がほとんどなく、実証的取り組みの必要性が認識される結果となった。2020年からは、「企業の健康経営」の課題解決や「健康無関心層」の行動変容をターゲットとしたプログラムを実施する「モデル地域」が選定され、アウトカム評価に直結するエビデンスの取得・集積に対する支援が行われた。「モデル地域」ではモニターツアーの準備段階から専門家が加わり、地域独自のプログラム企画をサポートした。睡眠や自律神経、感性、気分状態などのアウトカム評価は地域事業のPR活動に利用され、新たな企業誘致に貢献できた。今後は「健康寿命延伸プラン」などの施策で森林空間活用を提案するために、産業医を含めた医療関係者への啓発に取り組んでいきたい。 |
著者氏名 | ○落合博子 |
著者所属 | 国立病院機構東京医療センター形成外科 |
キーワード | 森林, 健康, 予防医療, エビデンス, 森林サービス産業 |
Key word | Forest, Health, Preventive medicine, Evidence, Forest-related Service Industry |