第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T1. 生物多様性保全と森林管理[Biodiversity conservation and forest management]
日付 | 2023年3月26日 |
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開始時刻 | 15:45 |
会場名 | Room 5 |
講演番号 | T1-9 |
発表題目 | 衛星データを用いた生物多様性ポテンシャル評価の試み Assessing Forest Biodiversity Using Satellite Data |
要旨本文 | 企業の経済活動と自然環境は密に関わっており、持続可能な社会を実現させるためにも生物多様性の保全、モニタリングは重要である。中でも森林の樹種多様性は、他の生物群の多様性維持に大きく貢献する。一方、樹種多様性分布の把握には労力とコストのかかる現地調査が長く一般的で、低コストで広範囲の評価が可能な手法が、効率的な多様性保全のために求められる。本研究では、航空レーザデータ、衛星画像等を活用し、樹種多様性を評価する手法を検討した。現地調査での種多様性データと、衛星画像、地形データ、航空レーザデータより算出された指標で相関解析を行い、種多様性と関連のある指標を抽出した。これらの指標を用い、知床国立公園内で相対的に生物多様性のポテンシャルを評価し、保全優先度のマップ化を試みた。NDVIの年間最大値、NIRの年間の標準偏差、傾斜の大きさが多様度指数と相関があった。しかし、衛星画像等のリモートセンシングデータの特徴として、地形や雲の要因を大きく受け、また解析を行う年により結果が異なることが分かった。これらの影響を最小限にすることで、多様性を時系列で評価することも可能になると考える。 |
著者氏名 | ○若月優姫1 ・ 戸田真理子1 ・ 森章2 |
著者所属 | 1国際航業株式会社 ・ 2東京大学先端科学技術研究センター |
キーワード | 生物多様性, リモートセンシング, google earth engine |
Key word | biodiversity, remote seneing, google earth engine |