第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T3. 樹木根の成長と機能[Development and function of tree roots]
日付 | 2023年3月26日 |
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開始時刻 | 10:30 |
会場名 | Room 6 |
講演番号 | T3-4 |
発表題目 | 淡路島のモウソウチクにおける枯死根量の解明 Elucidation of the root litterfall in a Moso bamboo stand in Awaji Islaand |
要旨本文 | モウソウチク(Phyllostachys pubescens)はこれまで食用のタケノコなどで多く利用されてきた。しかし、様々な要因から竹林が放置され、周辺の生態系に拡大し、悪影響を及ぼすことが懸念されている。竹は地下茎の発達に依存する拡大様式のため、地下茎や側根の成長特性の理解がこの問題を解決するために必要となる。特にこれらの成長量や枯死量はターンオーバーや拡大速度を推定する上で重要である。しかし、成長量についての研究はあるが、枯死量についての研究は少ない。さらに地下茎と側根では構造や役割が違うためこれらの成長特性を別々に解明する必要がある。以上のことから本研究の目的はモウソウチクの側根の枯死量を解明することとした。枯死根量を定量化するために遠沈管を用いた培養法とスキャナを用いた動態観察法の二つの手法を使用した。月平均で遠沈管法は1、2次根共に約0.3㎎計測された。この値は先行研究の結果よりも多かった。また、スキャナ法の結果は遠沈管法の結果より約三分の一となった。よって、手法の違いが結果にもたらす影響は大きいことが示唆された。 |
著者氏名 | ○川瀬耕平 ・ 大橋瑞江 |
著者所属 | 兵庫県立大学環境人間学部 |
キーワード | モウソウチク, 枯死根, 細根 |
Key word | moso bamboo, dead root, fine root |