学会企画
学会企画1.地方公設林業試験場とは何か? ~求む地域や大学との関わり~
コーディネータ:
小山泰弘(国内研究機関連携担当理事,長野県林業総合センター)
井上真理子(企画担当理事,森林総合研究所多摩森林科学園)
共催:全国林業試験研究機関協議会(事務局:(地独)北海道立総合研究機構)
日時・会場:3月25日 16:30~18:30、Room 8
主旨
昨年までの第132、133回大会では、四年制大学での森林科学教育に関するシンポジウムを開催しました(*1)。専門的人材育成に産学官連携の必要性が指摘されたことから、今大会では、都道府県で実施されている森林・林業の試験研究をテーマにシンポジウムを企画しました。
都道府県林業試験場(公設林試)は、地域の行政や現場ニーズを受けた応用研究を推進しています。全国林業試験研究機関協議会は、47都道府県の林業試験場等で構成されている組織です。公設林試では、行政職で都道府県に採用された後に研究職に配属される場合も多く、研究専門職との知名度は必ずしも高くないのが現状です。また、近年の研究体制の変化などからの課題も挙げられています。シンポジウムでは、公設林試の現状について話題提供と、今後の可能性について議論したいと思います。
本企画は、学会大会の公開シンポジウムに続いて開催します。研究者を目指す若手会員や、地域の応用研究に関心がある方など、多くのご参加をお待ちしています。
プログラム
司会:長野県林総合センター 小山泰弘
- 公設林試の現状と課題
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 森林研究本部 佐藤弘和(全国林業試験研究機関連絡協議会事務局) - 都道府県行政と研究との関わり
山口県農林総合技術センター 山田隆信 - 公設林試と大学教育との関わり
琉球大学農学部 谷口真吾 - 大学と公設林試との関わり
鹿児島大学農学部 枚田邦宏 - 総合討論:公設林試の可能性と課題
連絡先
全国林業試験研究機関協議会事務局
(地独)北海道立総合研究機構 森林研究本部企画調整部企画グループ TEL (0126)63-4164(内線259)
国内研究機関連携担当理事
長野県林業総合センター 育林部 TEL(0263)52-0600 (内線251)
(*1)日本森林学会誌104(5)「大学教育に関するシンポジウム開催報告」または林業経済研究所ウェブページ「各種事業.1調査・研究事業」を参照下さい。
学会企画2.大学での森林の学びや研究を知ろう-高校生と大学生との交流-
コーディネータ:
太田祐子(中等教育連携推進担当理事,日本大学)
園原和夏(中等教育連携推進担当主事,日本大学)
司会:藤野正也(中等教育連携推進委員,福島大学)
日時・会場:3月27日(月) 12:15~14:00会場、Zoom開催(学会大会とは別のサイト)
事前申し込み制:申し込みを希望される方は https://forms.gle/FKqgfufJo23RK9Eb7 から、または下のQRコードから、フォームにご記入の上、送信ください。申込みの締切りは3月20日(木)です。どうぞお早めに。
この企画は、森林に関する研究発表を行った高校生の皆さんが、現役の大学生・大学院生とざっくばらんに情報交換できる場にしたいと思っています。
はじめに、ポスター賞受賞校の発表と表彰式を行います。続いて、現役大学生・大学院生との意見交換の場を設けます。大学で森林科学を学ぶことについて現役の学生に質問できるまたとない機会です。皆さんの進路の参考になる話が聞けるかもしれません。高校生の皆さんの積極的な参加をお待ちしております。
- 高校生ポスタ―表彰式 森林学会会長より総評
- 高校生と大学生・大学院生との意見交換
第10回 高校生ポスター発表 学校名・発表題目
表彰式などを3月27日(月)12:15~学会企画「大学での森林の学びや研究を知ろう-高校生と大学生との交流-」の中で行います。参加校の生徒の皆さんは上記の企画にご参加ください。
発表番号 | 学校名 | 発表題目 |
KP-01 | 山形県立村山産業高等学校 | 蔵王連峰地蔵山におけるオオシラビソ(アオモリトドマツ)の保全活動 |
KP-02 | 山形県立村山産業高等学校 | スマート林業を活用した東熊野演習林、復活への道 |
KP-03 | 國學院大學栃木高等学校 | ヒサカキ除去と森林の環境保全 |
KP-04 | 群馬県立尾瀬高等学校 | 群馬県武尊山登山道沿いの樹種分布調査 |
KP-05 | 群馬県立尾瀬高等学校 | 尾瀬国立公園戸倉地域におけるヤマネ調査 |
KP-06 | 群馬県立利根実業高等学校 | ソバ殻と三番粉を活用したアラゲキクラゲの栽培実験 |
KP-07 | チームアライグマ* | 埼玉県における高校生のネットワークを活用したクビアカツヤカミキリ調査 |
KP-08 | 東京都立大泉高等学校 | ツキノワグマの行動に影響を及ぼす自然環境要因は何か |
KP-09 | 東京都立大島高等学校 | 地域資源を活用した商品開発 |
KP-10 | 東京都立科学技術高等学校 | 生分解性をもつ高吸水性樹脂の添加が植物の育成に及ぼす影響 |
KP-11 | 東京都立科学技術高等学校 | 林業家と観光客が共存する森林地帯活性化のための提案 |
KP-12 | 東京都立科学技術高等学校 | サンブスギの葉の抽出物によるチャアナタケモドキへの影響と効果 |
KP-13 | 東京都立科学技術高等学校 | 林地残材処理における熱分解を利用したガス化プロセスの効率化 |
KP-14 | 東京都立国分寺高等学校 | GPSを使ったカラスバトの生態解明への挑戦 |
KP-15 | 東京都立国分寺高等学校 | 音声コミュニケーションから探るカラスバトの生態について |
KP-16 | 東京都立国分寺高等学校 | FSC認証商品を推し進めるには |
KP-17 | 浅野中学・高等学校 | キノコが森林生態系の炭素収支に与える影響と土壌動物との関係 |
KP-18 | 浅野中学・高等学校 | 校内の山林を用いた炭素収支の経年変化と炭素固定機能の改善 |
KP-19 | 新潟県立新津高等学校 | 杉林下で生息するヒゴスミレの保全 |
KP-20 | 岐阜県立郡上高等学校 | クヌギ育苗の研究 ~コンテナ苗とポット苗の比較~ |
KP-21 | 日生学園 青山高等学校 | 青山高等学校におけるシカの行動観察 |
KP-22 | 京都府立莵道高等学校 | 学校林のリターをつくるものは何か? |
KP-23 | 京都府立莵道高等学校 | 動物は学校林のどの場所が好きなのか? |
KP-24 | 大阪女学院高等学校 | 私たちと森林の在り方とは 人間が自然との共生を目指して |
KP-25 | 鳥取県立米子東高等学校 | 鳥取県米子市の市街地における山の生態調査 |
KP-26 | 広島県立広島国泰寺高等学校 | 甲虫で里山の遷移の評価をしよう |
KP-27 | 高知県立高知農業高等学校 | 上穴内演習林のICTを活用した森林資源調査と実測調査の比較 |
KP-28 | 熊本県立矢部高等学校 | 「林業のチカラ×ふくしの心」~ものづくりで地域の課題解決!~ |
KP-29 | 熊本県立南稜高等学校 | 地域資源を活用した木育活動の実践 |
KP-30 | 熊本県立南稜高等学校 | 「災害に強い森づくり」を目指した人吉・球磨地域における森林保水力の評価 |
国土緑化推進機構「緑と水の森林ファンド」助成事業
大日本山林会協賛
中等教育連携推進委員会
学会企画3.留学・研修を通じて見えてくる多様な価値観や考え方
コーディネータ:
久保田多余子(ダイバーシティ推進担当理事,森林総合研究所)
長谷川陽一(同主事,森林総合研究所)
久米朋宣(ダイバーシティ推進委員,九州大学)
新田響平(同委員,秋田県林業研究研修センター)
ダイバーシティ推進委員会
日時・会場:3月27日(月) 12:10~13:40、Room 8
この企画はダイバーシティ推進委員会主催のシンポジウムです。Zoomミーティングで開催します。大会に参加する方は申込不要・参加費無料です。大会ウェブサイトからご入場ください(12:00~)。
大会参加者以外の方は、https://forms.gle/Gs3fhkzPn3VBTiLU8 または、下記QRコードからお申し込みください。後日参加URLをお送りします。(申込締切2023年3月22日/参加費無料)
目的
いつもとは異なる環境に身を置くことで、今まで常識と思っていたことがそうではなく、多様な価値観や考え方の違いに気づくことがあります。本シンポジウムでは、留学、研修、休暇制度などで、外の世界を経験したことによる気づきや意識の変化、その後のキャリア形成への影響についてご講演いただき、これから留学などに挑戦する学会員を後押しするとともに、多様性・平等・受容について考えてみるきっかけにしたいと考えています。
プログラム
- 開会挨拶 丹下 健(日本森林学会会長/東京大学)
- 講演① 北島薫(京都大学)「ダイバーシティを活用して適応力を発揮できる森林と社会」
- 講演② Larry Lopez(山形大学)「Double Degree Programs as an effective tool for Internationalization of universities in Japan(ダブルディグリー・プログラム、日本の大学の国際化のために有効な手段として)」
- 講演③ 伊藤幸介(新潟県森林研究所)「森林総合研究所の受託研修に参加して」
- 講演④ 浅野友子(東京大学)「サバティカルの多様な目的や効果」
- 閉会挨拶 久保田多余子
学会企画4.ゆるっと話そう あつまれ!がっかいの森
コーディネータ:
山下詠子(ダイバーシティ推進委員,東京農業大学)
髙田 乃倫予(ダイバーシティ推進委員,岩手大学)
久保田多余子(ダイバーシティ推進担当理事,森林総合研究所)
長谷川陽一(同主事,森林総合研究所)
ダイバーシティ推進委員会
日時・会場:3月26日(日) 17:00〜18:00、oVice(オンライン交流スペース)
この企画は、ダイバーシティ推進委員会主催の交流会です。申込不要・参加費無料です。
「ロールモデルとなるような先輩研究者が周りにいない」、「そもそも身近に同じ研究分野で相談できる先輩がいない」、「研究を活かした仕事に就きたいけれど、どんな仕事があるのか知りたい」などで悩むことはありませんか?この交流会では、仲間や先輩たちと、同じ分野を志す者同士ならではの情報交換や相談を気軽に行い、つながるための場を目指します。ちょっと勇気を出して、先輩研究者の経験談を聞いてみませんか?価値観や選択の多様性を知ることで、自分のやりたいこと、やれること、やるべきことについて考えるヒントが見つかるかもしれません。
- 育児や共働きの悩み
- 育児と研究・仕事のバランスのとり方
- 進学や留学
- ポスドク
- 就職や転職
- キャリア形成
など、どんなテーマでもけっこうですので、老若男女問わず、お誘いあわせの上、沢山の皆様のご参加をお待ちしております。夕方の忙しい時間帯かと思いますが、お子さまと一緒に覗きに来ていただくのも大歓迎です。
ゆるっとオンライン交流の場として使っていただくのも歓迎です。ダイバーシティ推進委員(下記)がほぼフルメンバーで参加しますので、「しばらく会っていないけどあの人、最近どうしているかな?」と、気軽におしゃべりに来ていただけたら嬉しいです。
※ダイバーシティ推進委員会メンバ
久保田多余子(ダイバーシティ推進委員長・森林総研)、田中 浩(同副委員長・国際緑化推進センター)、長谷川陽一(同幹事・森林総研)、小田 智基(同委員、以下同・森林総研)、木村 恵(林木育種センター)、久米朋宣(九州大学)、志賀 薫(森林総研)、陣川雅樹(森林総研)、鈴木智之(東京大学)、髙田 乃倫予(岩手大学)、新田響平(秋田県林業研究研修センター)、芳賀大地(鳥取大学)、宗岡寛子(森林総研)、山川博美(森林総研)、山下詠子(東京農大)
【参加方法】
1.oViceに入り、スペースAにいらしてください。
・oViceの使い方は、学会HP内の大会サイト(https://testsite.forestry.jp/meeting/)の上のほうにある「大会参加者交流サイト”oVice”の利用マニュアル(PDF)」等からご覧ください。よくわからなくても、使ってみると慣れますので大丈夫です。
・oViceへ入るには、大会プラットフォームにログインした後に、クリーム色のバナー「オンライン交流スペース」をクリックしてください。カメラ・マイクや表示名を設定したら始まります。
2.oVice内ではスペースAの丸テーブル付近にて、テーマ別に(ゆるっと区分で)トークをしていますので、お好きな場所にご参加ください。どこに入るか迷ったら、「ダイバ・案内」(または「ダイバ」)表示のあるスタッフにお声かけください。
テーマは、①育児・共働き、②進学・留学、③ポスドク、④キャリア形成 の4つを設けていますが、参加者が知りたい内容によって、適切な方におつなぎします。
スペースA以外の場所は他のミーティングで使われる予定ですので、ご留意ください。
3.oViceの使い方(補足情報)
・oViceでは、自分のアバターの周りの黒い円内の人と会話ができますが、「あつまれ!がっかいの森」では安定した環境で話すために、「ミーティングオブジェクト」を使い、そこを中心として線で繋がりながら話す予定です。
・テーブルなどについているミーティングオブジェクトのマーク(人が3人いるマーク)に近づいてマークをクリックすると、自分のアバターが線で繋がります。ミーティングオブジェクトからある程度離れると、自動的に線が切れます。 ・線で繋がっている人同士は安定して会話ができ、その状態でカメラオンにして、カメラマークすぐ横の「v」マークで「ミーティングカメラ」を選択すると、Zoomのように顔が大きく四角く表示されるようになります。
ご不明な点はダイバーシティ推進委員会(diversitypromotion@forestry.jp)までお問い合わせください。
学会企画5.帰国留学生会員およびアジアの林学会とのネットワークフォーラム
Official Event 5. Online Reunion of Ex-Overseas Student Members and International Networking Forum among Forest Societies in Asia
コーディネータ:大久保達弘(国際交流担当理事,宇都宮大学)、大田真彦(長崎大学)
Coordinator: OHKUBO Tatsuhiro (Director of International Exchange, JFS, Utsunomiya University) and OTA Masahiko (Nagasaki University)
交流会:3月26日 17:00~19:00、Zoom開催(学会大会とは別のサイト)
ポスター発表:大会期間中,大会プラットフォームにて
Networking Meeting: March 26 (Sun) 2023, 5:00 PM – 7:00 PM (GMT+9) (the time is subject to change)
Poster Presentations: All days
詳細は以下をご覧ください / Click the URL below.
https://testsite.forestry.jp/efforts/international_exchange_activities/#5