第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2024年3月8日
開始時刻 15:30
会場名 412
講演番号 A11
発表題目 ふもとっぱらキャンプ場における捕獲されたシカの多用途利用について
Multiple use of captive deer in Fumotoppara campgrounds
所属 筑波大学
要旨本文 現在、我が国では有害鳥獣による農作物被害、林業被害が大きな問題となっている。とりわけ、シカ(ニホンジカCervus nippon 及びエゾシカ Cervus nippon yesoensis)とイノシシ(Sus scrofa)の 2 種による被害は深刻である。地方自治体及び国の行政としても、捕獲個体の利用の推進を課題として挙げている。近年、捕獲された有害鳥獣個体の肉利用が注目を浴びており、全捕獲個体数に占める利用個体数の割合、肉利用量ともに増加傾向にある。その一方で、捕獲個体の肉以外の利用(多用途利用)は進んでいない。捕獲個体の利用部位が増加することで、捕獲個体一頭あたりから得られる利益も増加しハンターの捕獲意欲の向上に繋がると考えられる。また、野生鳥獣の地域資源化は地域活性の一助となりうる。現在捕獲個体の多用途利用を行っている事例の中で、利用個体(ニホンジカ)の捕獲から解体処理、加工、販売までを一社で完結させている点、肉や皮、角、骨、内臓など多くの部位を利用している点などを考慮し、静岡県富士宮市にある株式会社ふもとっぱらでの事例を調査した。報告では株式会社ふもとっぱらでの活動内容や課題点、展望及び関連団体についての報告を行う。
著者氏名 ○稲富拓人 ・ 興梠克久
著者所属 筑波大学生命環境系
キーワード 野生鳥獣, 害獣, ニホンジカ, ジビエ, 多用途利用
Key word wild animal, harmful animal, Cervus nippon, jibier, Multiple use