第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 16:15 |
会場名 | 412 |
講演番号 | A13 |
発表題目 | 屋久島における宿泊業の盛衰過程:ロングステイの可能性を探る Prospering and declining process of the accommodation industry in Yakushima: Exploring rejuvenation by long-stay tourism |
所属 | 東京大学大学院 |
要旨本文 | 屋久島では、世界自然遺産登録も契機となり、観光業、特に宿泊業が基幹産業に発展した。本研究では、地域情報誌「生命の島」や、屋久島観光協会等のHPに掲載された統計情報を用いて、宿泊業の盛衰を明らかにした上で、ロングステイ等の観点から発展可能性を考察した。屋久島の入込客数は、1993年度の約20万人から2007年度の約40万人に増加したが、その後は漸減し、2022年度は約20万人となる。宿泊施設数は1994年の62軒から、2010年頃に146軒と増加するも、2023年には80軒まで減少した。業種別にみると、1994年に56%を占めていた民宿が、2010年には68%まで増加したが、2023年には60%と減少した。所在地別では、1994年には宮之浦地区(29%)が最も多く、安房地区(19%)が続いた。2010年には安房地区が28%、宮之浦地区が25%を占めたが、2023年には宮之浦地区(34%)が安房地区(25%)を再び上回った。以上の結果から、入込客数の増減に後追いする形で、民宿を中心として宿泊施設が増減する状況が判明した。宮之浦地区を除いては宿泊施設数が近年大きく減少するなど、変動に地域差もみられた。ワーケーション等が目的のロングステイの宿泊施設など新たな宿泊形態も確認された。 |
著者氏名 | ○西富琉之助 ・ 柴崎茂光 ・ 芳賀和樹 ・ 古井戸宏通 |
著者所属 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 |
キーワード | 観光地ライフサイクルモデル, 持続可能な観光, 世界遺産, エコツーリズム, ナショナルパーク |
Key word | Butler's lifecycle model, Sustainable tourism, World Heritage, Ecotourism, National Park |