第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 17:15 |
会場名 | 412 |
講演番号 | A16 |
発表題目 | 2020年代における自伐型林業研修受講者の特性と就労意向 Characteristics and work intentions of participants in Self-logging forestry training in the 2020s |
所属 | 九州大学 |
要旨本文 | 2020年以降のCOV-19や国際的な政情不安、近年の多発する自然災害などによって若者の価値観や働き方の変化が指摘されているが、林業就業への影響については明らかではない。本研究は自伐型林業の研修者を対象に実施したオンラインアンケートを基に、研修者の特性と林業就業意向を明らかにすることを目的とした。アンケートはNPO法人自伐型林業推進協会が休眠預金事業の助成配分団体となり、2023年度に実施された10地域の林業研修受講者(284名)を対象とし、102の有効回答があった(36%)。30歳代と40歳代が回答者の65%を占め、自営業やサービス業を中心にCOV-19等で経済面への影響を受けたとする割合が高いとともに、全体的に精神面への影響をあげるものが多かった。自伐型林業に対して、地域の森林保全、防災・減災効果、地元住民の森林整備意識の向上等を期待し、自由記入欄には多くの楽しみが記された。102名中96名が副業を含めて林業就業の意向であり、そのうち27%が自家や集落の山林、9%が他者の山林を確保済み、64%は未確保であった。約3割がグループでの就業を希望した。課題として、収入の安定性、施業山林の確保、コミュニティとの関係等が指摘された。 |
著者氏名 | ○佐藤宣子1 ・ 石川翔太郎2 ・ 中塚高士3 ・ 橘高佳音3 ・ 上垣嘉寛3 |
著者所属 | 1九州大学大学院農学研究院 ・ 2九州大学農学部 ・ 3NPO法人 自伐型林業推進協会 |
キーワード | 小規模林業, 休眠預金事業, 地域定住, 新型コロナウィルス, 減災 |
Key word | small-scale forestry, dormant deposit program, regional settlement, COVID-19, disaster mitigation |