第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 10:15 |
会場名 | 412 |
講演番号 | A2 |
発表題目 | 森林環境譲与税の使途に対する選好評価:秩父市を事例とする選択型実験 Preference for Use of the Forest Environment Transfer Tax: A Choice Experiment in Chichibu City |
所属 | 筑波大学大学院 |
要旨本文 | 総理府の森林・林業に関する世論調査や内閣府の森林と生活に関する世論調査にみられるように、森林に対する人々の関心は高まり、価値観が多様化していると考えられる。近年は森林の多面的機能がより求められ、林業関係者だけでなく広く市民が森林の恩恵を感じるケースが増えている。そのため、森林の取り扱いには何らかの形で社会の要求を取り入れることが必要と考えられる。本研究では、その端緒として森林経営管理制度がより進展していると見なされる秩父市を事例とし、選択型コンジョイント分析を用いて市民の森林・林業への支払意思を推計する。アンケート調査は2024年1月に実施した。選択実験では、市民の寄付金を原資とした仮想の基金を考え、その活用により秩父市の森林・林業が活性化するというシナリオを設定した。支払いにより得られる効果には「森林整備」「担い手確保」「木材利用」「普及啓発」を想定した。その属性ごとに効果小、効果大の2水準を設けて年間寄付金額と組み合わせ、さらに「支払いなしで現状維持」を加えた3つの選択肢から被験者が最も好ましいと考える1つを選ぶ選択実験を行った。上記調査結果を条件付きロジットモデルにより分析した。 |
著者氏名 | ○片田陽菜1 ・ 立花敏2 ・ 氏家清和2 |
著者所属 | 1筑波大学大学院生命地球科学研究群 ・ 2筑波大学生命環境系 |
キーワード | コンジョイント分析, 表明選好法, 森林政策, 森林環境税, 民意 |
Key word | conjoint analysis, stated preference approach, Forest Policy, Forest Environment Tax, public opinion |