第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | 15:45 |
会場名 | 431 |
講演番号 | A30 |
発表題目 | 近代東アジアへの林学普及におけるアメリカの影響と特徴 Impacts of the United States of America to the Development of Forestry Sciences in Modern East Asia |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | 19世紀後半から20世紀前半にかけての東アジア地域において、後の森林科学や森林行政の基盤となる林学は、帝国主義による勢力圏拡大を模索する日本や、社会的混乱の収束と近代国民国家への脱皮を目指す中国の下で、その確立が進められてきた。その過程では、従来、保続林業の概念をはじめとしたドイツ林学の影響が論じられてきたが、本報告では、アメリカ合衆国の影響と特徴に新たな焦点を当てる。同時期には、東アジア地域から多くの留学生がハーバード大学やイェール大学等を訪れ、帰国後に各地での林学普及や森林政策の立案・実施に大きな役割を果たすことになった。彼らが留学を通じて得た知識・技術は、当時のアメリカにおける植物学の発展や、急速な開拓による土地荒廃を踏まえて重視された保全概念に大きく規定されたものであり、これらが東アジア地域での林学確立に一定の影響を及ぼしたことが窺える。 |
著者氏名 | ○平野悠一郎 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所多摩森林科学園 |
キーワード | 近代日本, 近代中国, 林学, 森林政策, アメリカ |
Key word | Modern Japan, Modern China, Forestry Sciences, Forest Policies, The United States of America |