第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2024年3月10日
開始時刻 15:45
会場名 411
講演番号 C15
発表題目 森林教育活動の効果検証に関する研究法の課題
Issues in research methods to verify the effect of forest education programs
所属 北海道教育大学岩見沢校
要旨本文 森林教育における研究事例のひとつに、森林体験活動が、その参加者に与える影響をテーマとした研究がある。それは、森林環境をフィールドに、教育目的をもった活動に参加した学習者が、そのプログラムの中で個人や集団としてどのようにプログラムを体験し、どういった成長がみられたのかを検証するものである。森林教育の近接領域である野外教育分野では、1980年代から現在に至るまで、心理尺度を用いた統計処理による量的研究の方法で教育効果を検証する事例が、数多く積み重ねられ、その中で、活動プログラムの効果として、自己概念、自己効力感、自己肯定感、社会的スキル、生きる力など、参加者の非認知能力の向上効果が明らかにされてきた。この研究法は、参加者を集団として分析する群間比較法が用いられ、活動プログラムの効果の全体像を把握することができるが、今後の森林教育分野の発展のためには、この研究法に存在するいくつかの課題を整理したい。本発表では、個人の変容の可視化や独立変数の設定、研究倫理の問題、研究者と実践者との関係、分析方法の選択、活動プログラムの目的と調査内容の関係などの課題を挙げ、検討内容を提示する。
著者氏名 ○山田亮
著者所属 北海道教育大学岩見沢校
キーワード 森林教育, 野外教育, 教育効果
Key word forest education, outdoor education, educational effecs