第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
教育部門[Education]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 14:30 |
会場名 | 411 |
講演番号 | C5 |
発表題目 | 森林体験と探究的学習を定点カメラ映像で繋ぐプログラムのプロトタイプ開発 Development of a prototype program connecting forest experience and inquiry-based learning using fixed-point cameras |
所属 | 東京大学 |
要旨本文 | 小学校の特別活動で実施される遠隔地での森林体験活動の記憶は学校に戻ると急速に失われ、総合的な学習の時間における探究活動との有機的な接続を困難にしている。本研究では、児童らが体験活動を行った森林に設置した定点カメラの映像を用いて、教室に居ながら自然体験を仮想的に継続させる学習プログラムのプロトタイプを開発した。モデル校として2015年から継続的に共同研究を行っている山梨県内のX小学校にて、次の6段階からなる学習プログラムを実施した。(i)事前学習、(ii)森林での体験活動、(iii)定点カメラ映像で自らの活動時と野生動物の姿とを比較観察、(iv)各自が発見した課題に基づく探究学習、(v)定点カメラ映像で季節変化を観察、(vi)探究学習の成果発表。プログラムの汎用性を高めるために、授業は各学級の担任教員が行った。上記(iii)と(v)の各授業において授業前後に質問紙調査を行った。(iii)授業においては森林に関する動的な時空間認識の高まりがみられ、それが5ヶ月後の(v)授業時まで維持されていた。また、(v)授業では森林における諸現象の複雑さに対する認識の高まりがみられた。 |
著者氏名 | ○中村和彦1 ・ 藤原章雄2 ・ 小野明子3 |
著者所属 | 1東京大学大学院新領域創成科学研究科 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林フィールドデータ研究センター ・ 3キープ協会環境教育事業部 |
キーワード | 森林環境教育, 体験学習, 総合的な学習の時間, 特別活動, サイバーフォレスト |
Key word | forest environmental education, experiential learning, the Period for Integrated Studies, Special Activities, Cyberforest |