第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2024年3月8日
開始時刻 15:45
会場名 411
講演番号 C9
発表題目 学校教育における森林の土砂流出防止機能に関するモデル実験の提案
Proposal of a model experiment on the soil runoff control effect of forests in school education
所属 上越教育大学
要旨本文 SDGsに掲げられている社会課題の一つである脱炭素社会の実現に向けた、STEAMの視点に基づく教科横断的な木育プログラムの開発が求められている。そこで本研究では、林野庁が示している森林が有する多面的機能の一つである土砂流出防止機能についてのモデル実験を2種類開発し、SDGsの教育目標に沿った森林と国土保全に関する教育プログラムを作成した。一つ目は、流下している土砂を立木や落枝が抑止する土砂捕捉機能のモデルである。斜面に見立てた合板に穴をあけ、立木となる丸棒を挿し、爪楊枝を置くものである。スライム(ポリビニルアルコールとホウ砂の混合物)を土砂に見立て、斜面上部から流したところ、立木と落枝の有無で流下速度が異なった。二つ目は、根系の引抜き抵抗による崩壊防止機能のモデルである。丸棒にマツの根を模した水平の根のモデルを貼り付け、土砂(ハイドロコーン)を入れたバケツからの引き抜き抵抗をばねばかりで測定するものである。根の有無により大きな違いが認められた。いずれも教室内で実施可能な実験であり、学校教育に適用できると考えられた。
著者氏名 ○東原貴志1 ・ 田口浩継2 ・ 前田彩世3 ・ 大谷忠3
著者所属 1上越教育大学大学院学校教育研究科 ・ 2熊本大学大学院教育学研究科 ・ 3東京学芸大学大学院教育学研究科
キーワード 学校教育, 土砂流出防止機能, モデル実験, 木育, 森林教育
Key word school education, soil runoff control effect, model experiment, wood education, forest education