第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 9:30 |
会場名 | 413 |
講演番号 | D1 |
発表題目 | 小規模林業事業体における素材生産作業システムのモデル構築に向けた検討 Consideration on modeling of timber harvesting operation in small-scale forestry organizations |
所属 | 早稲田大学 |
要旨本文 | 近年、林業の衰退などにより手入れが遅れた人工林が増えた一方、2019年度から始まった森林環境譲与税を機に国産材の需要が高まる見込みであり、それに応えるため、林地条件、作業員スキルに応じた素材生産システムが必要とされている。そこで本研究では埼玉県・茨城県にある民間素材生産業者の作業システムを取り上げて、各作業工程に要する時間と生産量を調査分析した上、林地条件等による時間生産性への影響を明確にするとともに、人員配置を含めた素材生産システムのモデルを構築し、小規模林業事業体の最適な作業生産システムのあり方を考察する。結果、伐倒工程の作業時間分析から、「2人ペアの共同伐倒」という伐倒パターンは複数作業員の協働によって定性間伐でも時間生産性が高いことが見られ、特に太い伐採木の場合、切った樹木を推し倒す時間がやや短縮された。また、伐倒・木寄せが近い場所で並行の場合、安全配慮のため、手待ち時間がかなり長いことが見られた。その他、林地条件に加え作業員の伐倒技術(従事歴や慣習(受け口・追い口の作り方など))は伐倒時間にやや影響があると見られ、作業員のスキルに応じた柔軟な作業員配置・調整の必要性も示された。 |
著者氏名 | ○石佳凡 ・ 丸葉亮太 ・ 納富信 |
著者所属 | 早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科 |
キーワード | 素材生産, 並列作業, 直列作業, 生産性, システムダイナミクス |
Key word | Harvesting operation, Parallel work, Series work, Productivity, System dynamics |