第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 14:30 |
会場名 | 413 |
講演番号 | D10 |
発表題目 | トドマツ人工林の連年成長量に対する環境要因の効果 Predicting the annual increment of todo plantations from environmental factors in Hokkaido |
所属 | 道総研林業試験場 |
要旨本文 | 林分単位の材積成長量を予測する場合,林齢幅を持たせた広範囲に多点で調査されたデータを用いることが多い。森林調査の性質上,多様な林分状況を網羅したデータを扱うための効率的な方法ではあるが,連年成長量を直接観察できないという課題がある。この課題を解決するため,北海道のトドマツ人工林について,立木の個体識別を行い2年間隔で繰り返し調査された329林分を対象に,連年成長量を推定した。更に連年成長量に与える環境要因の効果についてランダムフォレストにより解析を行った。連年成長量に対して,期首の林齢や林分材積のほか,積雪深や最高気温といった気象条件や,地形の凹凸の状態などの地形要因が影響を与えていることがわかった。この結果により,林齢と林分材積との関係から推定していた成長量に比較して,特に高齢級林分において高くなる傾向があった。また,実測値に対する予測値のRMSEは4.3であった。この結果の精度を検討するため,上記調査林分から,林齢や地域などを考慮し,20箇所以上の調査地点を抽出して再測を行い,予測値との比較を行った。 |
著者氏名 | ○滝谷美香1 ・ 津田高明1 ・ 蝦名益仁1 ・ 内山和子1 ・ 角田悠生1 ・ 山田健四2 ・ 大野泰之1 |
著者所属 | 1北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場 ・ 2北海道立総合研究機構森林研究本部 |
キーワード | トドマツ, 連年成長量, 環境要因 |
Key word | Abies sachalinensis, annual increment, environmental factors |