第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月8日
開始時刻 16:00
会場名 413
講演番号 D15
発表題目 地上レーザーを用いたクロマツ海岸林の曲がり樹形解析
Tree bending analysis of pinus thunbergii in coastal forest using terrestrial laser scanner
所属 千葉大学
要旨本文 海岸林の林型は海岸林に特有の環境ストレスの影響によって、海岸側から内陸にかけて林冠高が増加する『風衝林型』という特徴的な形状となる。海岸林の防風効果や防潮効果において林冠構造や林冠上面の粗度は重要なパラメーターと考えられている。一方、風衝林型を構成する個々の樹木には曲がり樹形が生じるが、風衝林型と単木の曲がり樹形の関係性はよくわかっていない。そこで本研究では地上型レーザースキャナーによって林冠および樹形を同時に計測し分析を行った。千葉県内の3つのクロマツ海岸林を研究対象地にした。海岸側から内陸にかけて3本のライントランセクトを引き、各トランセクトに3つのプロットを設定し、合計27個の調査地でデータを取得した。林冠構造については単位面積当たりのDSMとDEMを取得することで解析を行った。曲がり樹形については各プロット5本のクロマツの単木を抽出し、偏心量や傾き、傾きの方位の算出および3次元的な曲がり樹形の解析を行った。結果として林冠構造と単木の曲がり樹形に一定の規則性があることが示唆された。
著者氏名 ○山田誠太郎 ・ Camila Marques ・ 加藤顕
著者所属 千葉大学園芸学研究院
キーワード 地上レーザー, 海岸林, レーザー, 曲がり, 樹形
Key word TLS, coastal forest, laser, bending, tree form