第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月8日
開始時刻 17:00
会場名 413
講演番号 D18
発表題目 森林調査におけるドローンレーザ計測手法と計測精度の検討
Drone LiDAR Measurement Methods and Measurement Accuracy in Forest Surveys
所属 日本森林林業振興会
要旨本文  レーザスキャナによる上空からの森林計測は、従来からの航空LiDARに加えて、UAV搭載レーザスキャナによる樹幹直径の直接計測等も試みられている。UAVレーザによる森林調査の効率性や利便性の向上が期待されるが、樹幹径を計測・推定する手法やデータ処理等について、なお技術的な検討・検証が必要である。 本研究では、レーザスキャナ(Riegle VUX-1 UAV-22)をドローンに搭載し、飛行コース間隔や点群密度を変えた場合に得られる地表データ(DEM)や立木情報(位置、本数、樹高等)の違いを比較検討するとともに、毎木調査および地上レーザ計測の検証データにより計測精度等を検討した。 上空からのレーザ照射は林冠で多くが遮られ(90%以上)、樹幹部に到達するのは僅か(1%程度)であり、しかも計測精度は樹種、斜面傾斜、立木本数密度等に影響される。立木の検出本数に関しては、今回設定した飛行コース間隔や点群のフィルタリングの影響はあまり判然としない。一方、解析手法やパラメータの設定値がDEMやDSMに影響するため樹高推定にも注意を要する。こうしたことを踏まえ、ドローンレーザを利用した森林調査における留意点や改善策を検討した。
著者氏名 ○千葉幸弘
著者所属 日本森林林業振興会
キーワード ドローン, LiDAR, 森林構造, 樹高, 胸高直径
Key word drone, LiDAR, forest structure, tree height, DBH