第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月8日
開始時刻 9:45
会場名 413
講演番号 D2
発表題目 木質バイオマスのサプライチェーンGHG排出量の把握と低減に向けた検討
Study on understanding and reducing supply chain GHG emissions in the utilization of woody biomass.
所属 早稲田大学大学院
要旨本文 資源エネルギー庁の「バイオマス持続可能性ワーキンググループ」では、バイオマスのFIT適用新認定基準として「GHG排出の基準」及び「認定手段等」の導入について議論が進められており、燃料材の生産から供給に至るライフサイクルGHG管理が、今後のバイオマス発電事業の前提となる見通しである。故に現在、木質バイオマス資源管理プロセス(森林施業管理、輸送、製材・燃料製造など)でのサプライチェーンGHG排出量の把握と精度向上が重要課題となっている。本研究では、木質バイオマス発電のサプライチェーンにおける森林施業管理プロセスを対象として、作業工程ごとの活動量(燃料消費量、作業時間)と生産量(搬出材積、作業道敷設長など)を詳細に把握することで、プロセスにおけるGHG排出量の把握ならびに低減に向けた考察を進める。2社の林業事業体がおこなう森林施業(作業道敷設、伐倒、集材・造材、運搬)の各工程の活動量等を計測した結果、エネルギーと時間あたりの生産量(生産性)において、作業条件では立木密度、樹間距離、材積が燃料消費量と生産性に大きな影響を与えることがわかり、加えて事業体ごとの作業方法の違いによる影響も見られた。
著者氏名 ○丸葉亮太1 ・ 石佳凡1 ・ 西嶋昭生2 ・ 納富信1
著者所属 1早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科 ・ 2早稲田大学環境総合研究センター
キーワード 木質バイオマス, 燃料消費量, 生産性, サプライチェーン, 林業機械
Key word Woody biomass, fuel consumption, productivity, supply chain, forestry machinery