第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月10日
開始時刻 10:00
会場名 441
講演番号 D24
発表題目 LiDARデータを活用した非経済林管理のDX化
DX of non-economic forest management using LiDAR data
所属 京都先端科学大学
要旨本文  2019年度から新たな森林管理システムが始まり、市町村等へ森林環境譲与税が譲与されている。市町村の主な役割は、森林所有者に森林管理の意向を確認し、管理が市町村へ委託された森林については集積計画を作成して再委託先を斡旋することである。また、再委託できなかった森林については、市町村が自ら森林管理をすることになる。こうした業務を効率よく進めるため、多くの自治体では航空レーザー計測を実施し、LiDARデータを用いて境界画定や森林現況把握のための基礎資料を作成している。非経済林として評価された森林については、手入れ不足の人工林も含めて、今後、市町村が自ら森林管理をすることになるが、そうした森林の管理では経済的な利益が得られないので、LiDARデータを活用して森林管理のDX化を進める必要がある。LiDARデータを用いれば、樹高については毎木の母集団情報が入手でき、相対幹距等の間伐指標が容易に得られるので、非経済林の森林管理については毎木の樹高を森林管理の基本データにすることを提案する。また、LiDARデータに基づくDEMやDSMを有効活用するため、タイルポリゴンによる森林管理を提案する。
著者氏名 ○田中和博1 ・ 上萩寛2 ・ 三嶋陽治2
著者所属 1京都先端科学大学バイオ環境学部 ・ 2LSAF技術士事務所
キーワード 森林計画, 森林管理, 航空レーザー計測, 森林GIS
Key word forest planning, forest management, airborne laser scanning, forest GIS