第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月8日
開始時刻 10:00
会場名 413
講演番号 D3
発表題目 ヤナギ超短伐期施業を用いた木質バイオマス生産の社会実装における課題
Challenges in social implementation of Woody Biomass production using willow short rotation coppice
所属 森林総合研究所
要旨本文 政府は2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーである木質バイオマスのエネルギーの利用を加速する必要があることから、燃料材消費は増加傾向にある一方で、国内産燃料用材の供給は近年鈍化している。需給ギャップを埋める新たな供給源の一つとして、ヤナギ等の早生樹による木質バイオマス生産が注目されている。早生樹による燃料材の供給に向け、ヤナギを用いた用いた木質バイオマス生産の社会実装とその課題について、研究レビュー等を踏まえて検討した。3年程度で収穫し、萌芽再生と収穫を繰り返すヤナギ超短伐期施業による木質バイオマス生産の体系は既に示され、試験地あるいは小規模な生産の実証が試みられていることから、国内でも実現可能とされている。しかし、木質バイオマス発電等の燃料材として実用規模での生産を行うためには、木質バイオマスを大量かつ安定的に供給することが必要であり、大規模かつ効率的な施業技術、収穫技術の確立と実証が急務である。また、生産コストの低減とヤナギ林分の造成には、成長能力の高い系統の穂木を大量に供給する体制を構築する必要がある。
著者氏名 ○髙橋正義1 ・ 香山雅純1 ・ 原山尚徳1 ・ 山田毅1 ・ 菊池賢2 ・ 石原誠3 ・ 佐山勝彦3 ・ 滝久智1 ・ 佐々木達也2 ・ 吉田智佳史1 ・ 山田健1 ・ 北原文章1 ・ 鄭俊介2 ・ 早舩真智1
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所
キーワード ヤナギ, 超短伐期施業, 木質バイオマス生産
Key word Willow, Short Rotation Coppice, Woody biomass production