第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月8日
開始時刻 11:00
会場名 413
講演番号 D6
発表題目 大分県中南部地域での長伐期施業によるスギ立木の成長の推移と収穫予測
Increase of Sugi Tree Growth and Yield Prediction under Long Rotation Management in the South-Central Oita Prefecture
所属 鹿児島大学
要旨本文 戦後植林された人工林が伐採適期を迎え、九州各地で皆伐や択伐を含む主伐が積極的に行われている。しかし、収穫表による収量予測と実際の搬出材積の間には食い違いがあり、山林所有者ならびに施業および丸太販売業者の混乱を生んでいる。特に高齢級まで繰り返し択伐的収穫を行う長伐期施業林においては、森林経営の持続可能性を考慮した立木の成長と長期的な収量予測を行うための正確な材積値の推計が重要である。本研究では,長伐期施業林による優良大径材生産の一例として、大分県豊後大野市の107年生および60年生のスギ林を取り上げ、まず、過去に実施された複数回の間伐・択伐施業時の素材生産データと材積式での推計値の差異を分析し材積式の適用性を評価する。次に、当該山林の特徴である低密度な立木管理が樹幹形成に与える影響を、伐倒した立木の実測により作成した相対幹曲線によって検証するとともに、立木在庫についてより正確な材積値の推計を試みる。この結果をもとに、大分県中南部地域における長伐期施業による林業経営の持続可能性と、将来の林業経営に向けた課題を考察する。
著者氏名 ○後藤裕輔 ・ 加治佐剛 ・ 寺岡行雄
著者所属 鹿児島大学農林水産学研究科
キーワード 長伐期施業, スギ人工林, 樹高成長, 肥大成長, 密度管理
Key word Long Rotation Management, Sugi (Cryptomeria japonica) plantations, height growth, diameter growth, stand density control