第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 11:15 |
会場名 | 413 |
講演番号 | D7 |
発表題目 | 変動環境下での森林計画に向けた生態系モデルへの森林管理の組み込み Introduction of forest management into ecosystem model toward forest planning under changing environment |
所属 | 東京大学 |
要旨本文 | 気候変動対策が喫緊の課題となっている現在、森林のCO2吸収量を広域・長期に評価することが課題となっている。これまでの気候変動研究では、森林などの炭素循環をシミュレートし炭素吸収・貯留量を推定する生態系モデルが主に使用されてきた。生態系モデルは、光合成や分解などのプロセスを生理生態に基づいて計算するため、大気CO2濃度上昇や温暖化など変動環境下での炭素収支推定に効力を発揮してきた。一方で、土地利用変化などの人為が炭素収支に与える影響を評価する上で生態系モデルの予測力は十分でなく、森林施業などの管理活動の影響を考慮したモデルは少ない。本発表では、まず既存の生態系モデルにおいて人為的な管理活動を明示的に導入した例(LPJmLやORCHIDEE-FMなど)における現状を総括する。そして、発表者が開発してきた生態系モデル(VISIT)に間伐などの森林管理が成長とCO2収支に与える影響プロセスを組み込んだ例を紹介し、変動環境下での森林計画に向けた課題を検討する。 |
著者氏名 | ○伊藤昭彦 |
著者所属 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 |
キーワード | 森林成長, 炭素吸収源, 人工林, 気候変動, VISITモデル |
Key word | Forest growth, Carbon sequestration, Managed forest, Climate change, VISIT model |