第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 11:30 |
会場名 | 413 |
講演番号 | D8 |
発表題目 | 九州地方の木本植物における胸高直径と樹高との関係の上限線 Upper boundary line of the height-diameter relationship for woody plants in Kyushu |
所属 | 近畿大学 |
要旨本文 | 九州地方(沖縄県を除く)を対象として,胸高直径と樹高との関係(以下,D-H関係)の上限線について検討した。マダケ属3種(モウソウチク,マダケおよびハチク)の合計890本のデータを解析した結果,D-H関係の上限線は,以下の2つの相によって構成されていた。(1)Dが2 cm以下,Hが7 m以下の範囲において,D-H関係の上限線は,べき指数が1の単純アロメトリ式(幾何相似)によって記述できた。(2)Dが2 cm以上,Hが7 m以上の範囲では,べき指数が2/3の単純アロメトリ式(弾性相似)にしたがっていた。さらに,生態系多様性基礎調査の公開データ(第3回と第4回)をもとに,木本植物(被子植物と裸子植物を合わせた合計92732本)におけるD-H関係の上限線も解析した。その結果,木本植物におけるD-H関係の上限線も,マダケ属3種でみられた2つの相におおむねしたがっていた。加えて,(3)Dが13.5 cm以上,Hが25.5 m以上になると,べき指数が1/3の単純アロメトリ式によってD-H関係の上限が規定されていることがわかった。 |
著者氏名 | ○井上昭夫1,2 |
著者所属 | 1近畿大学農学部 ・ 2近畿大学アグリ技術革新研究所 |
キーワード | 樹高-直径関係, タケ, 力学的制約, 生理的制約 |
Key word | Height-diameter relationship, Bamboo, Mechanical constraints, Physiological constraints |