第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | 15:15 |
会場名 | 342 |
講演番号 | E13 |
発表題目 | 異なる間伐を行ったヒノキ人工林における幹成長と葉量回復の比較 Comparison of stem growth and leaf mass recovery in Hinoki cypress plantations with different thinning operations |
所属 | (国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
要旨本文 | 間伐による葉量回復過程から間伐効果の持続性を明らかにするため、間伐実施から約15年が経過したヒノキ人工林において幹サイズと樹冠葉量の変化を調査した。調査地は高知県内の標高が異なる2か所のヒノキ強度間伐試験地である。高標高サイト(約900 m)には間伐率50%と35%の点状間伐区、50%列状間伐区と無間伐区、低標高サイト(約300 m)には50%点状間伐区と無間伐区がそれぞれ設定されている。試験地設定時の2007年(31~34年生)から2023年まで断続的に樹高、胸高直径、生枝下高の調査が行われてきた。個体葉量の指標として生枝下断面積の変化を比較したところ、高標高サイトの50%間伐区(点状と列状)では、間伐から15年経過後も葉量の増加が続いていた。一方、高標高サイトの35%点状間伐区と低標高サイトの50%点状間伐区では、間伐から約10年後までに葉量の増加が停止していた。これらのパターンは樹冠長の変化でみた場合も概ね類似していた。以上の結果から、標高や間伐強度の違いにより葉量回復に影響する期間、すなわち間伐効果の持続性が異なることが示された。 |
著者氏名 | ○宮本和樹1 ・ 米田令仁2 ・ 稲垣善之2 ・ 福本桂子2 ・ 北川涼3 ・ 櫃間岳1 ・ 壁谷大介1 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 |
キーワード | 森林施業, 間伐, 樹冠長 |
Key word | Forest management, Thinning, Crown length |