第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2024年3月10日
開始時刻 15:15
会場名 341
講演番号 F4
発表題目 高木化したカラマツ採種木の種子生産
Seed production from tall larch seed trees
所属 長野県林業総合センター
要旨本文 長野県では第一世代精英樹、材質優良品種、特定母樹のカラマツ採種木を県内各地に導入しているが、第一世代精英樹は高木化し採種が困難である。一方、特定母樹で構成した採種園は造成したものの、樹齢がまだ5年程度のため結実が期待できない。ここ数年、主伐が進む中でカラマツ苗の需要が急増しており、安定的な採種量の確保が喫緊の課題となっている。そのため当県では、特定母樹の採種園が採種可能となるまでのつなぎとして、1800本程度が残っている高木化した第一世代精英樹を伐倒して採種源として活用することとした。令和4年度には比較的多くの着果が確認された母樹1本を試験的に伐倒採種したところ、球果約50リットル、種子189グラムを得ることができた。この結果をうけて、令和5年度からは事業化を行い、凶作年ではあったものの16本の母樹を伐倒採種したので、そこから実用的に採種できた結果について報告する。
著者氏名 ○二本松裕太1 ・ 小山泰弘1 ・ 宮坂勇也2 ・ 中野遥2 ・ 窪田達央3 ・ 小口燎巳3
著者所属 1長野県林業総合センター ・ 2長野県林務部 ・ 3長野県佐久地域振興局
キーワード 採種園管理, 伐倒, 種子量
Key word seed orchard management, felling, seed production