第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | 15:30 |
会場名 | 341 |
講演番号 | F5 |
発表題目 | マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ品種の育種基本区横断的な抵抗性評価 Resistance evaluation of pine wood nematode resistant Pinus thunbergii clones across breeding regions |
所属 | 森林総合研究所林木育種センター九州育種場 |
要旨本文 | 林木育種センターはマツ材線虫病への対策の一環として、東北、関東、関西、九州の4育種基本区でマツノザイセンチュウ抵抗性育種事業を実施している。各地域のマツ材線虫病被害林分において健全に生存する個体を抵抗性品種候補木として収集し、苗畑での線虫の接種検定によって選抜を行い、抵抗性品種を開発している。これまで、各抵抗性品種の抵抗性評価は、その品種が開発された基本区ごとに行ってきた。しかしながら、クロマツの種苗配布区域は日本海側のI区と太平洋側のII区からなり、育種基本区を横断しており、実際に一部の地域では育種基本区を越えた品種の利用も行われている。そのため,育種基本区横断的に品種の抵抗性を評価することで、育種基本区を越えた普及戦略や育種戦略を構築するための情報を得ることができると考えた。ここでは、東北、関東、関西、九州の各育種基本区で開発された合計100程度の抵抗性品種について、九州育種場と関西育種場でそれぞれ接ぎ木増殖して、線虫接種によって抵抗性を評価した結果を報告する。 |
著者氏名 | ○松永孝治1 ・ 高島有哉2 ・ 井城泰一3 ・ 大平峰子4 ・ 倉原雄二1 ・ 山野邉太郎4 ・ 宮本尚子3 ・ 平尾知士4 ・ 岩泉正和1 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター九州育種場 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター |
キーワード | マツ枯れ, 接ぎ木, 接種実験, 抵抗性育種 |
Key word | pine wilt disease, grafts, inoculation experiment, resistant breeding |