第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | 2024年3月10日 |
---|---|
開始時刻 | 15:45 |
会場名 | 341 |
講演番号 | F6 |
発表題目 | コンテナへ直挿ししたスギさし穂への施肥による成長促進効果 Growth promotion effect of fertilizer applied to Cryptomeria japonica cuttings directly inserted into containers |
所属 | 森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センター |
要旨本文 | スギのさし木コンテナ苗の効率的な生産のため、コンテナへ直挿ししたスギのさし穂に対して発根後に施肥を行い、その成長促進効果を明らかにすることを目的とした試験を行った。植物材料として、発根性の高い筑波1号および天竜8号、発根性の低い足柄下3号を使用した。用土としてココピートと鹿沼土の混合土(容積比1:1)、ココピート・鹿沼土・赤土の混合土(容積比5:3:1)の2種類を使用し、コンテナ(JFA-300)に充填した。ガラス温室で電熱温床マットを25℃に設定してコンテナを置き、概ね30 cmのさし穂を2023年2月下旬にさしつけた。さしつけから約3ヶ月後の5月下旬に、コンテナの用土の上に緩効性肥料を6 g置き、12月中旬に発根率および苗木サイズを測定した。2種類の用土での発根率の平均値はそれぞれ90%以上であった。さしつけ時および1成長期後の平均苗高は、ココピートと鹿沼土の混合土で18.9 cmおよび45.6 cm、ココピート・鹿沼土・赤土の混合土で18.4 cmおよび47.5 cmであった。施肥を行わない場合には、発根してもほとんどさし穂の地上部は成長しないことから、コンテナへ直挿ししたさし穂への施肥による成長促進効果は高いと考えられる。 |
著者氏名 | ○大平峰子 ・ 増山真美 ・ 井上晃 ・ 佐久菫 ・ 坂本庄生 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター |
キーワード | さし木増殖, コンテナ苗, 当年成長 |
Key word | cutting propagation, container rooted cutting, current year growth |