第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | 11:00 |
会場名 | 443 |
講演番号 | G4 |
発表題目 | スギにおける樹幹CO2放出速度に樹幹温度および木部分化帯幅が与える影響 Effect of stem temperature and width of xylem differentiation zone on stem CO2 efflux in Cryptomeria japonica |
所属 | 信州大学大学院 |
要旨本文 | 樹幹CO2放出速度(Es)は森林の炭素循環において重要な要素であり、樹幹温度および肥大成長が制限要因と考えられている。樹幹温度は多くの研究においてEsの推定に用いられているが、肥大成長の指標である木部分化帯幅との関係についての報告はほとんどない。本研究ではEs、肥大成長の指標である木部分化帯幅および樹幹温度の指標である形成層温度を2021年から2023年の間継続して測定し、Esの関係を明らかにした。信州大学農学部構内演習林のスギ10個体を供試木とした。2021年5月9日から2023年6月29日の間、約1ヶ月間隔の1日において2時間ごとに閉鎖型チャンバー法によりEsを測定した。同時に形成層温度を測定した。Esの測定と同日に打ち抜き法により得たマイクロコア試料から木部分化帯幅を測定した。その後、各測定日のEsの温度応答式を用いて10℃に標準化したEs(Es10)を算出した。Esと形成層温度の個体ごとの関係について単相関分析を行った。Es10と木部分化帯幅の個体ごとの関係について単相関分析を行った。個体ごとにEsを目的変数とし、樹幹温度および木部分化帯幅を説明変数とした重回帰分析を行った。 |
著者氏名 | ○平谷理人1 ・ 荒木眞岳2,3 ・ 安江恒4 |
著者所属 | 1信州大学大学院総合理工学研究科 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所植物生態研究領域 ・ 3林野庁森林整備部研究指導課 ・ 4信州大学先鋭領域融合研究群 山岳科学研究拠点 |
キーワード | 幹呼吸, 樹幹温度, 肥大成長, 木部分化 |
Key word | stem respiration, stem temperature, radial growth, xylem differentiation |