第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | 10:00 |
会場名 | 442 |
講演番号 | H1 |
発表題目 | 気候変動下で北海道の天然林はどう変わる?動的植生モデルによる予測 How do natural forests in Hokkaido change under the current warming trend? Simulations with a dynamic vegetation model |
所属 | 海洋研究開発機構 |
要旨本文 | 我が国では台風の頻度と強度の増大、および降水量の増加が予測されており、それに伴い森林の風倒や地滑りの頻発が懸念されている。そのような攪乱の跡地では土砂流出や、水源涵養力の低下が生じるため、その後の植生回復を予測し制御する技術の必要性が高まっている。そこで発表者らは、個体ベース動的植生モデルSEIBを拡張することで、この社会要請に応えるプラットフォームを北海道の森林を対象に構築している。これまでの研究開発によって、SEIBモデルは北海道における標高と地形勾配に応じた針葉樹と広葉樹の相対被度の違い、および大規模風害後の森林回復を妥当に再現することに成功している(Satoら2023, Ecoll Res)。本講演では、上記の基本モデルに、より現実的な枯死プロセスと定着プロセスを導入し、森林の構造と樹種構成が、風害の大きさと頻度に対していかに変化しうるかの分析結果を示す。また風害後の森林更新における定着条件についても数パターンを与え、これらが森林の動態に与える影響を解析する。 |
著者氏名 | ○佐藤永1,2 ・ 日浦勉2 ・ 小幡愛2 |
著者所属 | 1海洋研究開発機構 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科 |
キーワード | 針広混交林, 動的植生モデル, 個体ベースモデル, 気候変動, 北海道 |
Key word | Needle-broad mixed forest, Dynamic Vegetation Model, Individual Based Model, Climate Change, Hokkaido |