第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | 2024年3月10日 |
---|---|
開始時刻 | 14:15 |
会場名 | 442 |
講演番号 | H7 |
発表題目 | ヒノキ人工林における定点撮影画像を用いた落葉フェノロジー推定手法の開発 Development of a method for phenology of litter fall using timelapse camera in Cypress artificial forest |
所属 | 兵庫県立大学大学院 |
要旨本文 | 枝葉の生産やリターフォールといった林冠部における樹木の活動は物質循環の重要な構成要素である。しかし林冠部はアクセスしにくく、直接の観察が難しい。そこで近年、タイムラプス画像を用いて林冠部の色変化からその動態を解析する手法が提案されている。落葉樹ではその有用性が示されている一方で、常緑針葉樹は年間を通した色の変化が比較的乏しく、林冠動態を正確に追跡できるか不明である。また、リターの量とその季節動態はリタートラップ法を用いて測定されるが、実験室に持ち帰ったのちに葉・枝・繁殖器官の部位ごとにリターを分類する作業には多くの労力が生じる。そこで本研究は代表的な常緑針葉樹林であるヒノキ人工林において、タイムラプスカメラで撮影した林冠の画像から部位ごとにリターフォールの季節動態を推定することを試みた。先行研究で報告されているRGBを組み合わせた複数の植生指標を算出し、毎月のリター量との相関を求めた結果、葉と繁殖器官で、リターフォール量と相関がある指標が見出された。葉リターの動態評価にはRが、繁殖器官リターにはGが関係する指標が有効と考えられた。一方で枝リターを説明する指標を見つけることは困難であった。 |
著者氏名 | ○花谷周亮 ・ 大橋瑞江 |
著者所属 | 兵庫県立大学環境人間学部 |
キーワード | フェノロジー, リターフォール, タイムラプスカメラ |
Key word | Phenology, Litter fall, Timelapse camera |