第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | 15:45 |
会場名 | 343 |
講演番号 | J19 |
発表題目 | 堆積岩山地における湧水点分布と地形・地質の関係 The relationships between headwater spring distribution and topography or geology in sedimentary rock mountains |
所属 | 京都大学 |
要旨本文 | 山地源流域における湧水点の分布を知ることは、簡易に山体地下水の分布状況を知る上で重要であるが、それを規定している要因については未解明な点が多くある。特に、地質や地質構造が湧水点分布に与える影響について検討した例はほとんどない。本研究では、付加体堆積岩からなる2つの試験地において湧水点分布を調べ、地形や地質との関係を考察した。対象試験地は京都大学信楽試験地(滋賀県甲賀市)および京都大学芦生研究林(京都府南丹市)の北東部である。両試験地でそれぞれ2022年、2023年に踏査を行い、湧水点分布を明らかにした。現地踏査は可能な限り基底流条件下で行うように努めた。その結果、芦生研究林北東部においては、特定の標高に湧水点が集中する傾向が顕著であった。信楽試験地においても湧水点が分布する標高は狭い範囲に限られていた。そこで、ある標高を流域末端とする集水面積の変化を各試験地内で求め、湧水点分布や渓流水の有無と比較したが、特に目立った関係は見出されなかった。一方、地質構造との関係を考えると、多くの湧水は受け盤斜面に位置することが判明した。 |
著者氏名 | ○稲岡諄1 ・ 小杉賢一朗1 ・ 堀本大輝2 ・ 正岡直也1 |
著者所属 | 1京都大学大学院農学研究科 ・ 2京都大学農学部 |
キーワード | 湧水点分布, 集水面積, 堆積岩山地 |
Key word | headwater spring distribution, upslope area, sedimentary rock mountains |