第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2024年3月8日 |
---|---|
開始時刻 | 15:00 |
会場名 | 443 |
講演番号 | J4 |
発表題目 | 斜面崩壊の引き金となる降雨評価法について Miscellaneous thoughts on rainfall assessment methods for triggering landslides |
所属 | 九州大学 |
要旨本文 | 降雨を誘因として発生する斜面崩壊は,素因(地形,地質,植生等)との相互関係によって,崩壊規模等をも含めた発生・非発生が規定される.本発表では誘因である降雨特性との崩壊発生・非発生の応答関係から検討した.降雨特性との応答関係に基づく手法は数多く提案されているが,その防災上の基本目的は崩壊の発生・非発生を区分する降雨特性の基準線(あるいは閾値)を決定することにある.この基準線の決定にあたっては,降雨継続時間と平均降雨強度(もしくは積算雨量)の関係を利用したもの,短時間雨量と長期雨量(例えば土壌雨量指数と60分積算雨量)の組み合わせに基づくもの等があるが,いわゆる降雨イベント毎に区切ったイベントベースでの降雨評価となっているものが多い.一方で崩壊発生機構の観点からは斜面崩壊の発生・非発生は土層内部の地下水位の変化によって規定される.従ってイベントベースによる評価では地下水位の影響を評価するため崩壊発生イベント以前の降雨の評価(先行降雨)が必要となる.本検討ではこの点に着目して,先行降雨をイベントベースではなく崩壊発生時刻以前の降雨と定義して予備的な検討を行ったので報告する. |
著者氏名 | ○執印康裕 |
著者所属 | 九州大学大学院農学研究院 |
キーワード | 先行降雨, 斜面崩壊, 降雨特性 |
Key word | antecedent rainfall, landslides, rainfall characteristics |