第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
利用部門[Forest Engineering]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | 9:00 |
会場名 | 432 |
講演番号 | K1 |
発表題目 | 数理シミュレーションを用いた事業計画ツールと木材利用への応用可能性 Mathematical simulation–based forestry planning tool and its applications in promoting wood utilization |
所属 | 東京大学大学院 |
要旨本文 | 林業経営体への業務支援を目的とした地域林業モデルおよび路網デザインツール,所有者への施業提案を想定した森林3Dモデル,川下産業の炭素収支可視化を目的とした地域住宅部門の炭素収支モデルを連携させたシステムを構築した。地域林業モデルでは,システムダイナミクス(SD)により,施業に伴う森林資源の変化を小班単位,かつ年単位で逐次的にシミュレートする基本モデルを構築し,目標事業量と実作業量との差の二乗を最小にする最適化を行う。地域林業モデルにより出力された毎年の作業区画に基づき,時系列に路網配置を決定するモデルを同地に適用する。上記2つのモデルによる林況の変化は,ゲームエンジンUnityを用いて3D空間に可視化されるとともに,炭素収支モデルにて地域材を木造住宅の新築に利用した場合の炭素削減効果が計算される。施業シナリオに沿って変化する森林3Dモデルは森林所有者への施業提案を容易にするほか,炭素収支モデルは将来的なカーボンクレジット試算に用いることができる。これら諸機能の連携により,動的に変化する森林や事業成果の把握および可視化が一元化され,森林資源の利用を多角的に検討することができる。 |
著者氏名 | ○金子竣亮 ・ 金鉉倍 ・ 吉岡拓如 |
著者所属 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 |
キーワード | システムダイナミクス, 森林経営計画, 路網計画, 木造建築 |
Key word | System dynamics, Forest management plan, Forest road network planning, Timber buildings |