講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付	2024年3月10日
開始時刻	11:15
会場名	432
講演番号	K8
発表題目	根系の片側が除去された直後の立木の安定性 Stability of stands immediately after one side of the root system has been removed
所属	東京農工大学大学院
要旨本文	森林作業道開設時に，林地の伐開を最小限に抑え，粘着性の低い土質以外の所では，路線沿いの立木は路肩部分の保護などのため残すこととされている（林野庁2010）。切土のり面上部ののり頭に残される立木は，森林作業道開設時の掘削による根系の除去や，開設後ののり面侵食による根系の露出により根系の支持力が低下することも考えられる。既報（松本ら2021）では作設後5年経過した森林作業道際の切土のり頭に残された立木の引き倒し試験を実施し，既往研究の林内立木と同等の引き倒し抵抗力を持つことを示した。しかしながら，この結果は，作設後5年経過している間に残存した根系が除去された根系を補完するように発達したことによる影響の可能性があり，作設直後の根系の支持力が低下しているか否かは明らかではない。そこで，本研究では森林作業道作設直後の根系の片側が除去された立木の安定性を明らかにすることを目的とし，立木の斜面下側を掘削し，根系の片側を除去した状況を作り出した後に引き倒し試験を行った。
著者氏名	○松本武1 ・ 金田咲弥2 ・ 岩岡正博1
著者所属	1東京農工大学大学院農学研究院 ・ 2東京農工大学農学部
キーワード	支持力, 引き倒し, 森林作業道, 掘削
Key word	bearing power, pull-down, strip road, excavation