要旨本文 |
最近明治神宮の外苑の社寺林の計画が進行している。明治神宮の社寺林は本来、本殿の神様を保護するだけでなく生物の生息地、大気循環などの多様な環境保全機能をもたらすために創建された。100年後の今でさえもほとんど手を加えずに、社寺林は生きている。しかし、明治神宮が脅かされることによって、生物の個体数の減少、都市林の消滅が危惧されている。このような社寺林の危機的状況を目の当たりにし、社寺林の重要性を再認識するため、本学、作新学院最寄りの神社、護国神社社寺林の遷移調査に取り掛かった。本研究では、護国神社の社寺林に10m×10mのプロットを設置した。10m×10m調査プロットを十字に4区分し4分の1ごとに対象樹種の立木本数を数える。スギ(ヒノキ)林に混合するノキ(スギ)は立木本数に含める。被圧木は立木本数に含める。枯死木、実生木は立木本数に含めない。複層林の場合は、対象林齢の立木をカウントする。対象木が、1.2m未満で分かれている場合は複数本の立木として扱う。胸高直径を1.2mの位置で測り、木材チョークで線を引き、記録する。ハイトゲージを用いて、樹高を測る。表やグラフにまとめる。結果から、調査データをもとに、護国神社社寺林の遷移についての推測を行った。 |