要旨本文 |
ソバ殻と三番粉の活用策を検討する栽培実験を5年間アラゲキクラケとシイタケで実験した。2022年度に行ったキクラゲの実験8では標準培地Aのオガクズ:フスマ=10:2の1kg袋培地8個の収穫個数が47個で収穫重量が639g、対照区Gのオガクズ:ソバ殻:フスマ:三番粉=5:5:2:0.3の1kg袋培地8個の収穫個数43個で収穫重量が1075gと1.7倍の収穫量がでた。その培地構成で実験9は2022年7月~2023年3月にシイタケを栽培した。標準培地Aでは1kg袋培地8個の収穫個数が38個で収穫重量が2171g、対照区E(キクラゲと同じ)のオガクズ:ソバ殻:フスマ:三番粉=5:5:2:0.3において1kg袋培地8個の収穫量は74個で収穫重量は3208gと1.5倍の収穫量がでた。実験10では2023年7月~2023年12月に再度、シイタケを実験9と同じ条件で栽培している。半年は収穫が続くシイタケは収穫途中であるが、標準培地Aでは1kg袋培地8個の収穫個数34個で収穫重量は2002g、対照区Eのオガクズ:ソバ殻:フスマ:三番粉=5:5:2:0.3において袋培地1kg8個の収穫個数53個で収穫量が2305gと1.2倍の収穫重量がでている。日本で生産量トップのシイタケでこのような実験結果が出たことは大きく期待されると考える。 |