第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
高校生ポスター発表[high-school student poster presentation]
日付 | 2024年3月8-10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 542 |
講演番号 | KP-08 |
発表題目 | 森林へのバイオチャー散布がシイの発芽に与える影響 |
所属 | 東京農業大学第三高等学校 |
要旨本文 | バイオチャーとは生物資源を熱分解して得られる炭化物で、土壌環境を改善させる働きがある。バイオチャー散布による樹木の成長促進が期待されているが、森林の持続性に着目し、発芽への影響をまとめた研究は少ない。そこで、本研究ではバイオチャーによるどんぐりの発芽成長への影響を調べることにした。 コンテナに植え込みの土を充填し、バイオチャーを0t、10t、30t/ha(C0、C10、C30)ずつ撒き、どんぐりを25個ずつ播種し、室内に設置した。その後、発芽、土壌含水率と地温、pHと電気伝導率(EC)と微生物の量、発芽後に高さと葉の枚数を計測した。 発芽率は、C30の値が高かった。地温と土壌含水率はC30、C10、C0の順に値が高い。pHはC0、C10、 C30の全てにおいて値が6.6〜6.7の弱酸性であり、アルカリ性のバイオチャーを撒いても土壌は中和されないことがわかった。ECはC30、土壌硬度はC10の値が、それぞれ著しく高かった。地温、土壌含水率、ECが高くなることで、発芽率が上がると考えた。以上より、バイオチャーを散布することでどんぐりが発芽しやすくなることが明らかとなった。 |
著者氏名 | 秋山智咲、田端笑子、戸田愛子、味谷香穂 |
著者所属 | 東京農業大学第三高等学校 |