第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | 11:30 |
会場名 | 332 |
講演番号 | L8 |
発表題目 | 寄主木樹冠内でのカシノナガキクイムシの捕獲 Capture of the oak ambrosia beetle Platypus quercivorus within the host tree canopy |
所属 | 京都大学 |
要旨本文 | カシノナガキクイムシが樹冠からの揮発性物質を利用して寄主木を探索していることが、室内実験や野外調査より示唆されている。カシノナガキクイムシの寄主木へのアプローチ経路を明らかにする目的で、集中加害時の寄主木樹冠内で飛来虫の捕獲試験を行った。調査はナラ枯れ被害が発生している兵庫県の三木山森林公園内の二次林で、2023年8月から11月にかけて行った。胸高直径49.5cmの未被害のコナラの樹幹地際部に粘着紙トラップを2枚、樹冠上部の枝に架けた紐5本に吊り下げる形で、地上高2~16m、主幹からの距離2~6mに衝突板トラップを計20個設置した。約1週間毎に両トラップを回収交換して捕獲数を計数し、衝突板トラップでの捕獲数に影響する要因をハードルモデルで解析した。地上高については最大10mでカシノナガキクイムシが捕獲されたが、14~16mの樹冠最上部では捕獲されなかった。主幹からの距離については最大4mでカシノナガキクイムシが捕獲された。ハードルモデルの結果は、地際への着地数が多いほど、トラップ設置高が低くなるほど捕獲確率が高くなること、主幹に近づくほど捕獲確率は高く、捕獲数は多くなることを示していた。 |
著者氏名 | ○山崎理正1 ・ 伊東康人2 |
著者所属 | 1京都大学大学院農学研究科 ・ 2兵庫県農林水産技術総合センター森林林業技術センター |
キーワード | ナラ枯れ, コナラ, 衝突板トラップ |
Key word | Japanese oak wilt, Quercus serrata, Flight interception trap |