第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PA-13
発表題目 県立森林公園のバリアフリー化とその利用の現状
The barrier-free design of Prefectural Forest Parks and the current status of their use
所属 岩手大学
要旨本文  世界的にバリアフリー化やユニバーサルデザインの取り組みが行われている。日本では1964年頃にバリアフリー化,ユニバーサルデザインの取り組みがはじまり,森林総合利用施設にも取り組みが拡大してきた。しかし,その整備は未だに発展途上とされている。そこで,本調査では,とくに北東北3県(青森県,秋田県,岩手県)が管理する森林公園を対象として,森林総合利用施設のバリアフリー化の現状と課題を把握することを目的とした。各県の森林公園を所管する担当課に聞き取り調査(半構造化インタビュー)を行うと共に,屋内施設と遊歩道などの屋外施設におけるバリアフリー化の状況について現地踏査を行った。加えて,森林公園の利用の一例として森林環境教育に注目し,各県への聞き取り調査を踏まえて北東北3県の特別支援学校55校に郵送アンケートを実施した。一定程度の施設整備が行われていたものの,森林公園を利用している障害者はほとんど見られず,特別支援学校の利用もほとんどないとの回答だった。森林環境教育の実施は回答校の約2割のみで,残り約8割は森林環境教育を実施していなかった。ハード面の整備だけでなくスタッフの育成,公報等が課題と考えられた。
著者氏名 ○髙田乃倫予
著者所属 岩手大学農学部
キーワード 森林総合利用施設, ユニバーサルデザイン, 特別支援学校, 車椅子
Key word forest multiple use facilities, universal design, school for special needs education, wheelchair