第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 541 |
講演番号 | PA-2(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 造林立地と主伐・再造林率の関係ー2010年代後半の3道県データを基にー Relationship between vegetation history and the reforestation rates after final cutting |
所属 | 九州大学院生物資源環境科学府 |
要旨本文 | 2021年に策定された森林・林業基本計画は、主伐後の再造林が全国で3割程度と低位であることを課題とした。再造林率の地域的な特徴を明らかにし、対策を講じることが求められており、天然更新の成否には植生履歴が関係することが知られている。そこで、 本研究では、1960年世界農林業センサス時の人工林植生履歴と現在の再造林率との関係性を明らかにすることを目的とした。再造林率のデータが市町村別および振興局別に把握可能な北海道、奈良県、宮崎県を対象とし、民有林の平均再造林率、1960年センサス時の人工造林前の植生型(人工林、天然林、山林以外)について市町村をクラスタリングした。分析の結果から北海道では天然林伐採跡地への造林割合が大きいクラスタ1と山林以外の造林が多いクラスタ2に分けられたが、平均再造林率には差は見られなかった。奈良県と宮崎県では、天然林転換率が高い市町村では現在の平均再造林率も高い傾向が見られた。一方で、1960年以前から人工林だった割合の高い市町村で再造林が低位となっている傾向となっており、より天然更新が困難だと思われる林地で再造林が進んでいないことが推察された。 |
著者氏名 | ○上野竜大生1 ・ 藤原敬大2 ・ 佐藤宣子2 |
著者所属 | 1九州大学大学院生物資源環境科学府 ・ 2九州大学大学院農学研究院 |
キーワード | 人工林, 主伐, 再造林率, 植生履歴, 1960年世界農林業センサス |
Key word | Planted Forest, Final cutting, Reforestation Rate, Vegetation History, 1960 World Agricultural and Forestry Census |