第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PA-21
発表題目 林業現場で語り継がれる口伝
Oral traditions passed down at forestry work sites
所属 鹿児島大学
要旨本文 人々の暮らしや仕事の中には、そのコミュニティの中にだけ伝わる教えやルールが存在する。これらは過去の人々の暮らしぶりや姿勢を学ぶために必要な要素の一つと言えるが、資料が残されることは少ない。文字として残らない限り、口頭だけで正確に後世へ伝わることは難しく、消失する可能性がある。わからないことが多い自然や、仕事中の危険に対する不安を和らげるのが、先人の知恵、山仕事を見守る万物に宿る神達、そしてそれらを包括した口伝であり、それらの価値を今見直す必要があるのではないだろうか。本研究では、主に鹿児島県内を中心に林業現場で伐倒・造林作業に従事する人々を対象にして、作業に関して伝えられている口伝について聞き取り調査を実施した(調査時期2022年、対象者25名)。聞き取りした口伝を、①天気に関する口伝、②健康に関する口伝、③山の神に関する口伝、④作業中の安全に関する口伝、⑤縁起に関する口伝、⑥動物に関する口伝、⑦体験談。⑧その他、の8項目に整理した。
著者氏名 ○奥山洋一郎1 ・ 和智愛加里2 ・ 滝沢裕子3 ・ 石塚敬人4 ・ 寺下文貴4 ・ 大西布綺4
著者所属 1鹿児島大学農学部 ・ 2林野庁鹿児島森林管理署 ・ 3鹿児島大学農学部附属演習林 ・ 4鹿児島大学大学院農林水産学研究科
キーワード 林業, 口伝, 安全
Key word forestry, Oral traditions, safty