第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PA-22
発表題目 森林経営の統合的評価枠組みの開発
Development of an integrated evaluation framework of forest management
所属 京都大学
要旨本文 人工林資源の高齢化と主伐の拡大、天然生二次林の管理不足が進む中、現存する森林資源をどう活用し、次世代の森林やその人間社会との関係をどう構想し実現するかが課題となっている。このような課題に応えるためには、森林経営における炭素の流れや木材生産量、経済収支を統合的に評価する枠組みが有効と考えられる。こうした枠組みの開発や評価はこれまでもなされてきたが、本報告では、政策実務家や森林所有・経営者の意思決定や、森林・林業分野外の人々の理解形成に資する数値の算出を目的とする、様々なシナリオについて簡便に算出可能な枠組みを目指した。具体的には、収穫予想表や標準単価表を基礎とする、複雑な仮定を置かない枠組みを構築し、いくつかの評価を行った。あくまでも林業(木材生産や森林整備)のための業務用資料を基にした概算であることに注意が必要であるが、拡張性の高さと簡便さが利点と考えられる。
著者氏名 ○峰尾恵人 ・ 中村正治
著者所属 京都大学化学研究所
キーワード 経済環境影響評価, シナリオ分析, 炭素固定, 木材生産
Key word economic-environmental impact assessment, scenario analysis, carbon sequestration, wood production