第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 541 |
講演番号 | PA-5(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 森林組合と福祉事業体による林福連携の成立可能性 Possibility of Employment of People with Disabilities in Forestry by Welfare Organizations and Forestry Cooperatives |
所属 | 京都大学 |
要旨本文 | 林業労働力の確保と障害者の就業機会の確保という課題を同時に解決することを目的とした取組に、林福連携がある。林福連携とは、林業事業体と福祉施設とが連携し、障害者等が林業に携わる取組のことである。林福連携は最近の取組であり、関連する研究のみならず、取組自体もまだ進んでいない。本研究では、林福連携の成立可能性を検討することを念頭に置き、三重県多気郡大台町における苗木生産を通じた林福連携の事例を取り上げ、その成立過程や継続要因を明らかにすることを目的とする。調査は対面・メールでの聞き取り調査を実施し、新聞記事や議会議事録等の資料によってこれを補完した。調査の結果と資料から得られた情報を時系列順に整理し分析した。 分析の結果、大台町における林福連携の成立過程は、①福祉側の林業への参入を容易にする基盤の形成、②林業側と福祉側の連携開始、③林福連携というパッケージの適用の3段階に分けられることが示唆された。また、継続要因として、林福連携の意義が変化したことが考えられた。連携開始当初の、林業労働力の確保や福祉側への仕事の提供という意義が薄れ、森林整備のための苗木生産による地域貢献へと意義が変化した。 |
著者氏名 | ○保積和奏 |
著者所属 | 京都大学農学部 |
キーワード | 林福連携, 障害者雇用, 林業労働力, 森林組合 |
Key word | Employment of People with Disabilities in the Forestry Industry, Employment of People with Disabilities, People in the Forestry Industry, Forestry Cooperatives |