講演詳細

教育部門[Education]

日付	2024年3月8日
開始時刻	ポスター発表
会場名	541
講演番号	PC-1（学生ポスター賞審査対象）
発表題目	森林環境教育にみる白神山地の活用の可能性 Possibilites of utilization of Shirakami Mountain Range in forest and environmental education
所属	日本大学大学院
要旨本文	白神山地は,青森県の南西部から秋田県の北西部にかけて2つの県をまたがる山岳地帯の総称であり，世界遺産地域はこの白神山地の中にある。近年は，来訪者が減少傾向にあるが，森林環境教育の視点からも貴重な場所である。そこで，本研究の目的は，白神山地を有する青森県と秋田県の白神山地への行政の取組みの違いと森林環境教育のフィールドとプログラムの内容を整理し，森林環境教育の活動実態を明らかにすることである。その結果，森林環境譲与税の使途は両県ともに森林整備や意向調査業務が主であり，教育・普及活動には使われていなかった。森林環境教育については，各県認定の森林ボランティア団体が秋田県で91件，青森県では10件となっていた。しかし，実際に森林環境教育のプログラムをおこなっていた団体は秋田県で20件，青森県では７件であった。さらに，森林環境教育に利用されていたフィールドは，岳岱自然観察教育林と二ツ森自然観察教育林に限定されており，白神山地は教育の場所として多く利用されていないと推察された。プログラム内容は，自然観察や木工体験に偏っており，白神山地を題材とした教育は限定されていると考えられた。
著者氏名	○西連寺麻友1 ・ 杉浦克明2
著者所属	1日本大学大学院生物資源科学研究科 ・ 2日本大学生物資源科学部
キーワード	白神山地, 自然遺産, 森林環境教育
Key word	Shirakami Mountain Range, Natural heritage, Forest and environmental education