第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PC-11
発表題目 大学農場における短時間の里山実習の成果と限界
Short term tractical training of coppice in Kurokawa Field Science Center
所属 明治大学
要旨本文  明治大学黒川農場は川崎市の緑と農の3大拠点の一つ、麻生区黒川上地区に位置し、12haのうち、6.4haが雑木林からなる。2012年4月に開所し、3つのコンセプトの一つに、自然共生として里山共生システムを掲げている。農学部では学科ごとに1年次に農場実習が設けられている。ここでは、農学科の農場実習について検討する。 農学科の1年生は約150名で、農場実習を隔週に受講する。里山の実習は12月に行い、授業時間は1コマ弱で、受講生は4つに分割して30名強である。実習は野外で行い、ビジュアルなテキストと紙芝居を用いた講義と、農場職員による実技の指導からなる。2名の教員は造園学と気象学が専門である。講義は、ランドスケープとしての里山と雑木林の管理を主とし、地球温暖化を補足した。実技は、2021、2022年度は林床管理、2023年度は開所時に更新した樹木の伐採と玉切りを行った。雑木林の管理の視点として生物多様性保全と地球温暖化防止のどちらを支持するかのアンケートを行った。二者択一の場合は地球温暖化防止がやや多いという結果であったが、両立するという回答欄を設けた2023年度は66%が両立に向けた回答であった。
著者氏名 ○倉本宣1 ・ 小泉寛明2 ・ 石川陽子2 ・ 矢崎友嗣1 ・ 伊藤善一2
著者所属 1明治大学農学部 ・ 2明治大学黒川農場
キーワード 大学1年生, 生物多様性, 地球温暖化, 多摩丘陵, 雑木林
Key word 1st year university student, baiodiversity, global warming, Tama Hill, coppice