第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PC-4(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 西多摩地区の二つの中学校における森林に関する認識の比較
Comparison of the understanding of forests in two junior high schools in the Nishitama area in Japan
所属 日本大学
要旨本文 日本は世界有数の森林率を誇るが,小学校・中学校の学習指導要領をみると,森林を学習する機会は少ない.そこで,本研究の目的は,東京都の西多摩地区の2つの公立中学校に通う生徒を対象に,森林・林業に関する認識を明らかにすることである.方法は,2校の生徒に森林に関する合計28問のアンケートを実施し,教諭へは教育内容について聞き取り調査を行った.その結果,全体的な傾向として,生徒は森林に親近感を感じており,森林へ遊びに行くことについての気持ちについても行きたい意思が見られた.日本の森林面積については,減っているとの誤った回答が多かった.学校間で違いが生じた設問は,日本の森林率で,正答率はA中学校53%に対しB中学校27%であった.また,社会科の教諭の聞き取りから,A中学校では地理的分野の授業の中で日本の森林率について扱っていたが,B中学校では扱っていなかった.日本の森林面積の変遷については,A,B中学校ともに授業で扱っていなかった.よって,学校の授業の中で扱うかどうかによって生徒たちの知識や認識に影響していると考えられた.森林大国である日本の森林・林業の認識を高めるためには,学校教育の重要性が示唆された.
著者氏名 ○木谷光希 ・ 杉浦克明
著者所属 日本大学生物資源科学部
キーワード 森林環境教育, 中学校, アンケート調査, 森林に関する認識, 生徒
Key word forest and environmental education, junior high school, Questionnaire survey, Awareness about forests, students