第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PC-5(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 郷土料理に使われている特用林産物には何があるのか?
What special forest products are used in local cuisine?
所属 日本大学
要旨本文 郷土料理に関する研究は,その種類を調査したものや,栄養面・調理面からの分析,行事との関連性など研究視点は幅広い。一方,森林からの視点で言及されているものは少ない。食という視点から森林を見ることは,森林を総合的に理解することにつながる可能性がある。そこで,本研究の目的は,森の食材としての特用林産物と郷土料理の関係性について明らかにすることである。研究の対象として,全国の郷土料理と給食(郷土料理)とした。資料として,全国学校栄養士協議会「郷土食」と農林水産省「見てみよう!日本各地の郷土料理」のサイトを使用した。特用林産物は農林水産省の特用林産基礎資料を参照した。その結果,全国の郷土料理141品目に含まれていた特用林産物の数は58個であることが分かった。特用林産物58個を種類別に分けると,58個のうち35個を乾しいたけが占め,生しいたけと合わせると40個使用されていた。その他に見られたものには,たけのこ,わさび,ぜんまいなどがあった。以上のことから,郷土料理と特用林産物の関係は必ずしも強くはないと考えられた。きのこ類が多かった理由として,保存ができ,出汁として用いられるためと考えられた。
著者氏名 ○米澤奏 ・ 杉浦克明
著者所属 日本大学生物資源科学部
キーワード 郷土料理, 特用林産物, きのこ, 給食, 森林環境教育
Key word local cuisine, special forest products, mushroom, school lunch, forest environment education