第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
教育部門[Education]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 541 |
講演番号 | PC-9 |
発表題目 | 学校林植栽樹種の教育目的 Educational purpose of planted species on School forest |
所属 | 武蔵野美術大学 |
要旨本文 | 現在学校林は、主に森林環境教育などの目的をもつ学校林を「新しい学校林」、竹本太郎が通史的に明らかにしてきたような主に学校基本財産の目的をもつ学校林を「伝統的な学校林」と区分して、その活用をめぐる模索が続いている。教育実践の場においては、これらの目的同士のせめぎ合いや、掲げられた理念と実際の運営の間に生じる齟齬が問題となりえる。そこで本研究では、過去の実践における学校林設置の目的と運営との関連性をふまえて「伝統的な学校林」をめぐる課題を検討していく。主な対象は、明治期から戦前までの学校林とした。設置目的と植栽樹種の選択の関係に焦点を当て、学校林の推奨者や実践者の見解などとともに、実際に学校林に期待された役割や機能について整理した。結果として、確かに学校林の財産としての機能を期待するケースが多い一方で、推奨者などの見解としては教育利用を重視する傾向や、さらに水源涵養、国土保全といった森林政策上の機能に対する期待も強くみられたことが確認された。教育利用を主な目的として掲げながらも、実際の植栽樹種をみると財産利用の運営を行なっているという場合も多く、運営の困難さが予想された。 |
著者氏名 | ○田中千賀子1 ・ 大石康彦2 |
著者所属 | 1武蔵野美術大学 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
キーワード | 学校林, 樹種, 森林教育, 初等教育, 教育史 |
Key word | School forest, planted species, Forest Education, Primary Education, History of Education |