第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PD-12(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 ブナ天然林におけるUAV LiDARを用いたLAI計測手法の比較・検証
Comparison and Validation of a LAI Measurement Method Using UAV LiDAR in a Natural Beech Forest
所属 東京大学大学院
要旨本文 葉面積指数(LAI)の時空間分布は、森林群落における熱・水・炭素循環過程を精緻に記述する際の重要なパラメーターである。LAI計測には光学センサーを用いて樹冠透過光から推定する手法が普及しているが、広域展開やLAI鉛直分布の把握が困難である。近年利用が進むUAV LiDARは簡便に広域の三次元樹冠構造を計測でき、LAI計測において有効なツールとなり得る。本研究ではUAV LiDARによるLAI推定手法を開発し、実地観測によってその有効性を検証した。計測点群からレーザービームの透過率を求め、ギャプ率法に基づきLAIを推定する。実地観測では、山梨県山中湖村のブナ天然林において、2023年3月から12月にかけて、1ヶ月に2度の間隔でUAV LiDAR(MATRICE 300 RTK + Zenmuse L1)の計測を行った。そして、手法の検証のために、リタートラップによる落葉の計測、光学センサーによる相対照度の計測、UAVマルチスペクトルカメラを用いた樹冠の分光反射の計測を行った。手法間比較の結果、UAV LiDARはLAIの相対的な時間変動を捉えることができたが、他手法によるLAI推定値との乖離が確認された。本発表では、他手法との乖離が生じた原因とその改善方策について議論する。
著者氏名 ○仮屋園純平 ・ 仲畑了 ・ 熊谷朝臣
著者所属 東京大学大学院農学生命科学研究科
キーワード 葉面積指数, 3次元樹冠構造, ドローン, リタートラップ, 全天空写真
Key word Leaf area index, Three-dimensional structure of canopy, Drone, Litter trap, Hemispherical photograph