第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PD-18(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 植栽地時系列比較のためのUAV空撮画像の相対的位置統合 Integrating relative positions of UAV aerial images for comparison of changes in planted areas over time |
所属 | 名古屋大学 |
要旨本文 | 造林初期における施業は特に労力を要し,主伐後の再造林を進める上での障壁となっている。そこで効率的に植栽地の状態を調査するために,Unmanned Aerial Vehicle(UAV)による空撮画像の活用が進んでいる。また,植栽地では環境の変化が急激であり,1時点の状態だけでなく,苗木の枯損や雑草木の繁茂・下刈りなどの経時的変化を捉えることが求められる。そのためには,UAV空撮画像間での相対的な位置関係を統合することが求められ,一般には絶対座標の補正・高精度化によって解決されるが,これらは依然として高コストである。そこで本研究では,植栽地の空撮画像の相対的位置をより簡便に統合する手法として,Structure from Motion(SfM)でCo-alignment処理を行い,その相対的位置精度を検証した。単独測位による7撮影日の画像の相対位置精度は,この処理によって大幅に向上し,多くの結果で5cm未満の水平誤差となった。垂直誤差はばらつきがみられたものの,良い撮影条件の組み合わせでは雑草木の拡大などの表面状態を把握するために十分な精度が得られた。本研究の結果によって,既存の汎用的なUAVでも,容易に植栽地の時系列変化を捉えることができることが示された。 |
著者氏名 | ○大槻峻介 ・ 山本一清 |
著者所属 | 名古屋大学大学院生命農学研究科 |
キーワード | UAV, 施業検査, SfM, 再造林 |
Key word | UAV, inspection in forestry, SfM, reforestation |